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四つ葉のクローバー
日本に帰る日、門の近くで群生しているクローバーを眺めたと思ったら加津夫は座り込んで1本ずつ手に取りながら葉の状態を調べた。
「マリーあったよ」喜んで声をかけて呼ぶ。
「何が見っかったの?」加津夫の横に座り覗き込んだ。
四つ葉のクローバー。
「ソフィアさんから貰ったアドレス帳、此に挟んで押し花にしましょう」ばあやからアドレス帳? 何が記されているのかしら。
ケイトのアドレス、手紙が加津夫に託したばあや。
ソフィアからの手紙も添えられていた。
カツオ、理解 してあげて下さい、お嬢様は幼少時代から愛のない生活を送って来られました。私からは伝えられない事が多すぎますが、お嬢様の口からも伝えられない事がありすぎます、ありのままのお嬢様を何も聞かずに愛してあげて下さい
四つ葉のクローバーは幸せのしるしだですね
マリー私と一緒に幸せな暮らしをし続けていきましょう
加津夫はマリーの肩を抱き群生しているクローバーを見ながら門を出ていく。
クローバーの群生を横目に見なが私達の幸せの道ね。カツオ愛しているわ。
寄り添いながら2人は豪邸を出ていく姿を家族が見守った。
THE END
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