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グレイスの誕生日はパーティなどは開かず家庭内でお祝いをする。オリバーも早くに帰宅してマリーと遊ぶ。その間メイドは誕生日に相応しいメニューを作る。
奥様はご機嫌になられてよかったです
旦那様が早くにご帰宅されたからでしょう
お嬢様と2人だけの時間はお辛そうでしたよね平手うち、鞭叩き、まるで鬼の様になられてましたよね
おしゃべりは、おやめなさい何処で誰に聞かれてるかわからないわよ
メイド達のおしゃベリに終止符をつけたばあやだった。
「お嬢様…お食事前に体を綺麗にしましょう」オリバーとの遊びを止めにして風呂を促す。
「い~や~よ。パパとまだ遊びたい~」
「グレイスのお誕生日をお祝いしてから、また遊ぼう。ほらばあやが待ってるぞ」
バスルームに、向かう途中グレイスがマリーを呼び止める。
「マリーちょとお母様のお部屋にいらっしゃい、ばあやは外で待っていて。直ぐ終わるから」
「お嬢様、直ぐに終わるそうですから、ばあやは部屋の前で待っていますよ」
「お母様な~に?あっ!お誕生日おめでとうございます。今年はお花をプレゼントします、喜んでくれるとマリーは嬉しいです」
「私は私の嬉しい事をするのよ」
嫌らしい笑顔でマリーを自分の目の前に座らせる。テーブルの上にはケイトの写真が張ってあった。
あっ…赤毛の綺麗な人....この人、私のママ?マリーは思ったがそんな思いは直ぐにペシャンコなされた。
ドアの前で待っているばあやはマリーの悲鳴を聞いてドアを開けた。
「お嬢様、どうされたんですか?」
テーブルにナイフが突き立てられて炎が踊っていた。マリーはショックを受けてその場で倒れ込んだ。
高笑いしているグレイスにばあやは「いたずらが過ぎますよ。奥様」と苦言した。
「あら私の誕生日でしょ?気分をスッキリさせただけよ。良いプレゼントを貰ったわ」
このような仕打ちを受けてまともなレデイになれるのだろうかとばあやは心配した。
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