第四章

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「さすがね、あんたが王子を嵌めたんでしょ? さすが身持ちの悪い女ね。身体と子供で脅迫でもしたんでしょ!」 確かに私からと言われてしまえばおしまいだ。脅迫はしていないが、子供のためと言われてしまえば本当かもしれない。でも私は彼を愛しているし、アンネも何より大切だ。 アレックス様の妃として生きると決めたのだ。 「私は……」 「お前、誰に物を言っている」 初めてみるほど、静かだが、すさまじい怒りに、私が驚いてしまう。 この場が凍りそうなほど冷たいその言葉に、三人も怯えたように黙り込む。 「ここにいるのは、私の未来の妃であり、リンスターン侯爵令嬢だ」
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