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今日もCは学校を休んだ。 今週は計三回も休んでいることになる。 他の兄弟はほぼ毎日楽しく生活をしている中、Cだけはうまくいかなかった。 Cとはもともと私との相性の悪さを感じていた。 ただ、自分の子どもなので一生懸命やってきたつもりだ。 (失礼な物言いで申し訳ないですが)適当に育児している人よりは、常に考え、動き、勉強しながら生活していたと思う。 けれど、そんな努力を簡単に壊していく彼らを私は許せなくなっていった。 そんな意図はないと理解していても、私の気持ちは追いつかない。 自分のふがいなさ、幼さに腹が立つし、子どもたちにも腸が煮えくり返っていた。 気づけばCが学校を行く行かないかで自分の気持ちが不安定になっていった。いつ休むか、行ったと思ったら休むの繰り返し。 私は独身時代にうつ病になったことがある。 そこで休息の大切さを学んだわけであるが、Cに対して休むことを次第に快く思わなくなっていった。 医者からも発達の診断は受けているものの、やれることは定型発達児並みにできてしまっているので、怠惰で休んでいるのではないかと勘繰ってしまう。 子どもに寄り添って一緒に生きていこうと頑張ってきたはずなのに。 今の私は腐りきってしまったのだろうか。 子どもに寄り添うことができなくなっていた。 分かってあげたかった…。 もっと優しく接したいけれど、相反して身体は子どもに暴力をふるってしまう。いつ児童相談所から連絡がくるのか不安に思いながら過ごしていた。 こんな思いを誰かに分かってほしかった。 誰か一人でもいい。 誰かわかってくれる人がいたなら少しは違っていたのだろうか…。
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