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キミはもう覚えていないかもしれない。
あの日のこと――。
放課後の校舎、窓からの夕日に照らされたキミは眩しくて。
まるで天使みたいに、神々しかったことを覚えてる。
心細くて泣きじゃくる私に、希望の光を射してくれた気がした。
『会いたいって願っていたら、絶対にいつか会える、絶対!』
あなたのくれた魔法の言葉。
この人が言うのなら、『絶対』なのかもしれない。
まだ見ぬ『いつか』を信じて、涙を拭って笑った。
そしたら、あなたも笑ってくれて。
天使のような笑顔にドキドキしたのを覚えてる。
いつか、あなたにも、絶対にまた会いたい。
そう思ったんだ。
あれが始まり。
キミと始まりの日。
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