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「なるほど。君の推理は斬新で大胆だ。是非とも兵庫県警に欲しい人材だよ。」
「守時刑事、私の本業は小説家ですよ?『血染めのシャツ』以来全くもって売れていないけど。」
「いや、君の作品はもしかしたら一般人には難しいんじゃないのかな。僕は『盲腸の馬鹿』も『今日の夢』も面白いと思っているけど。」
「それって所謂お世辞ですよね?」
「いや、僕は純粋に面白いと思っただけだ。それは兎も角、また何か事件が発生したらそちらのお世話になる可能性が高い。これからもよろしく頼むよ。」
「分かっています。そのうち兵庫県警のブレーンとして配属されちゃったりして。」
「今はまだその時ではない。」
「ですよねぇ。兎に角、今回もありがとうございました!」
この爆弾魔を題材にして、私は小説を書き上げようと思った。
――タイトルは『パンドラの匣』だ。
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