episode.12

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自分(じぶん)保障(ほしょう)が欲しいくせに、  (もと)められたら逃げ(ごし)になる。  (おれ)全部(ぜんぶ)(あか)したよ。よく(かんが)えて!  ダラダラしてたら(とし)は増えるし。  (しあわ)せになれるかどうかは、  いつも裕子(ひろこ)さん次第(しだい)だよ。じゃあね。  ちゃんと戸締まりしなよ」(←100語) 「(ダダダダ…K.O.うっ)!!」 100連打のダメ出し… 食らって身動き取れず、私が呆然とする間に永井君は行ってしまった。 ただ彼の言葉に打ちひしがれて、私は立ち上がることが出来なかった。ここが、この場に座って過ごして来た事が、長年私の癒しだったから…… 離れて彼を追いかけることが出来なかった。 まじまじと彼のくれた婚姻届を見つめて、 自分の不甲斐無さに落ち込む。 説教まみれのプロポーズってある? それとも、お別れの儀式だった? 私、前も、これ貰って… 同じ事してるじゃない? 何、やってるの…? ループしてふりだしに戻って。 またずっと、眺め続けるの? お守りにして? 私… 永井君が望む事を叶えてあげられるのかな… この恋を、 ハッピーエンドにできるの?かな…
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