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「自分は保障が欲しいくせに、
求められたら逃げ腰になる。
俺は全部証したよ。よく考えて!
ダラダラしてたら歳は増えるし。
幸せになれるかどうかは、
いつも裕子さん次第だよ。じゃあね。
ちゃんと戸締まりしなよ」(←100語)
「(ダダダダ…K.O.うっ)!!」
100連打のダメ出し…
食らって身動き取れず、私が呆然とする間に永井君は行ってしまった。
ただ彼の言葉に打ちひしがれて、私は立ち上がることが出来なかった。ここが、この場に座って過ごして来た事が、長年私の癒しだったから……
離れて彼を追いかけることが出来なかった。
まじまじと彼のくれた婚姻届を見つめて、
自分の不甲斐無さに落ち込む。
説教まみれのプロポーズってある?
それとも、お別れの儀式だった?
私、前も、これ貰って…
同じ事してるじゃない?
何、やってるの…?
ループしてふりだしに戻って。
またずっと、眺め続けるの?
お守りにして?
私…
永井君が望む事を叶えてあげられるのかな…
この恋を、
ハッピーエンドにできるの?かな…
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