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Last episode.
ガチャガチャ、バタン
「裕子〜?居るの〜?」
「どこだぁ?焼肉連れてけ〜」
玄関が騒がしい。
どうやら私の救助部隊が到着したようだ。
昨日の事件により脳内スパークした私は、
ポンコツ故にスタミナ0になってしまった。
「居た〜。ちょっ、裕子!
ガサガサのクマだらけじゃない!?」
「やべ〜。ボロ雑巾じゃん」
「・・・・・」
いつもの場所に着席したままの私に、
二人が近寄ってくる。
私は説明しようと地蔵のままで念仏のように唱えた。
「あ?何か言ってる…
んん?あぁ…(コクコク)」
航大が私の口元に耳を傾け、頷きながら丁寧にリスニングをする。
「…スーパーミラクルレボリューション…
からの…
マッハゴーゴードロップアウト…
(ゴニョゴニョ)」
「あ〜、たぶん、急転直下って感じ?」
「いや、怖っ!何で航大わかったの?
完全に意味不だよ?」
なんでだろ?直感??
裕子と以心伝心なの?
私のそばで親子がわちゃわちゃと。私を放ったらかして。
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