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「緊急出動ご苦労。
助かったわ。状況確認してもらえた?」
「だいたい?この返事に煮詰まったのね?」
婚姻届をペラペラさせる貴子。
「嬉しかったの!嬉しかったんだけど、
永井君に俺の人生保障してくれる?
って言われて… 私、自信なくて。
もう告白しただけでテンパっちゃってさ、
その先はノープランだったからぁ。
まさかプロポーズあるとは
思ってないじゃん!?
それも丸投げだからね!?
説教まみれでね!!しかも田舎帰ってて、
私何もかも捨てて行けるかって!?」
「復活したらしたで、うっせーわ」
航大は呆れてスマホをイジり始める。
クソガキは、放っておいて。
「まぁ若い時なら行けたね。
この歳じゃあ…」
「でしょう!?
仕事も辞めたら勿体無い気するし、
知らない町でちんぷんかんぷんだし」
「ホント女って、
いくつになってもワガママだな」
女の会話に割り込んでくる、
生意気な13歳。
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