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「ごめんね」
「あ?…ごめん、て何?」
「ごめん。こんな年増で、
何も優良なもの持ち合わせて無くて。
ほんとに不良債権で…」
「…それ、俺には買い時、なんだけどね」
…こんな私をお買得って?
塩っ気たっぷりに言うくせに、
遠回しに私の価値を過大してくれるんだ。
私より私を大事にしてくれる。
やっぱり永井君はツンアマだ。
そして私は、
甘塩っぱいのが、
止められない止まらない!
「私の方が先に死んじゃうと思うけど、
それまで永井君のそばにいたい。
例え死んでも夢枕にたって、
背後霊になって、いつもそばにいる!
永井君の生涯を守ってあげたい!
この気持ちは誓って保障します!」
「(ドキッ)!?」
「つきましては!」
突っ走るのよ、ヒロコ!!
永井君が好きだから!!
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