Last episode.

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自信たっぷりに言う。 このぉ、余裕だな。 いつだって、 そのメガネの奥の、彼の瞳は… 私を真っすぐ見つめる。 恥ずかしい、 不思議とその気持ちは湧かなかった。 きっと、私はもう、自信があるのだ! 彼にとても愛されている。 この恋は、ハッピーエンドだ! 「(じぃーっ)…」 「何で顎シャクレてんの?  あぁ、返事しないとか。  一生涯保障、契約成立ってことで」 「え?また契約!?  永井君さぁ、ほんとカッチリ型にはめるの  好きってゆうか…  一応プロポーズなのに(ゴニョゴニョ)」 夢見る歳じゃないしね、わかってますよ。 ロマンチックなんて贅沢だってね。 でもさぁ、もうちょい特別感とかさぁ。 「何?不満そうだね」 「(ぶっすぅ)…別に」 「指輪とか無いし。  じゃあ、指切りでもしとく?」 イタズラっ子みたいに小指を差し出す。 ズルいな。 私の前ではすっかり甘えん坊の子供だ。 それも…  私にとって、可愛くて仕方ない。 彼の小指にがっちり小指を絡めた。 「(ぎゅっ)ふふ」 ま、いいか。 私達らしくて。
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