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「指切りげんまん♪嘘ついたら…」
楽しそうだな、おい。
エンディングだから可愛さ100倍返しか?
「何にすっか?お約束だろ…?」
「いや、お約束って」
「あ!
魔除けの牛、純金にしてあーげる。
指き…」
「(ぎゅぎゅぎゅっ)ちょっと待って!
それじゃあ、
お高い手切れ金みたいじゃん!
3億あったら簡単にできる…!?」
焦る私とは裏腹に、不敵な笑みを浮かべる。
「(ぎゅうーん)チュッ」
「ん!?」
指切った、はしないで…
引き寄せてキス、かましてきやがった。
ほんっとに、いっつも唐突なんだから!
最初から彼にまんまと操られてる。
私を惑わせて…
隙をついて… 心を奪ってく。
「裕子さんスキ。…大スキ。
知ってるでしょ?」
「うん。私も大スキ… んっ」
…甘い。
とにかく、甘い。
これ、糖分摂り過ぎ…
倒れちゃいそう。
「ヤベ、止まんね」
「…(クスッ)♪」
うっかり漏らす熱い吐息。
どうやら彼も、私とゆう女がクセになってしまったようだ。
さて、明日は甘味日和か塩三昧か。
甘塩っぱい私達の人生は、
これからも続いてく―――。
「この恋、保障できますか?」
*END*
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