第11話 兄弟会議

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「そこでさ。決めようと思っているんだ。」 「えっ? どうやって!?」 バクヂの思わぬ発言に、オレは思わず、目を丸くしてしまった。 「いい考えがあるぜ。」 「これには、みんな納得できるかもしれないな。」 どうやら、バクヂは兄弟の関係をはっきり決めたいのだろうか? 彼の肩を持つように、同じ年度に産まれたエンジとテツローも話に加わった。 別にこれまでの1年間、特に大きな問題もなかったというのに・・・ まぁ、オレには関係ない事だ。 「兄貴を助けるために、オレ達、強くなったろ? だから“対決”の勝敗で決めようと思っているんだ。」 「本気か? まぁ、そこまで言うのなら、父上と話し合ってくるよ。」 「おっ? 流石、兄貴!!」「話が早いぜ!!」 対決で決めるとか、ケンカするのと同じだろ・・・ オレはそう思いながら、父の部屋に向かおうとした時。 「兄貴、それとあと・・・」 「何?」 バクヂは、他の兄弟に聞こえないよう、小さな声でオレに何かを伝えた。
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