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トン! トン!
オレは、父のいる部屋の扉をノックした。
「父上、ちょっといいですか?」
「ケントか? うむ、入っていいぞ。」
「はい。」
部屋に入ると、父は読んでいた本を閉じ、オレの顔を見た。
「どうした?」
「弟達が、兄弟関係をはっきり決めたいと言っておりました。」
オレは父を尊敬しているため、いつも敬語で話している。
はっきり覚えていないが、昔から父との会話は”敬語”を使うよう、誰かに教えられたような気がする・・・ダメだ。思い出せない。
「つまり、誰が“次子”、”三子”なのかを?」
「はい。」
「そうか・・・」
父は腕を組み、少し考えると、口が開いた。
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