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2022年7月20日
愛が、由良にカーディガンを脱ぐように促した。
「気遣い」というプログラムが大幅に空回りした愛の台詞に、よほど愛への信頼が厚いのだろうか。由良は、素直にカーディガンを脱いで見せた。
平和な場所に馴染まない傷跡に、愛は苦しそうな声をあげた。
「っ、モデルに損傷が……。大丈夫、なわけないよね」
真っ当な人間にも中々できない「感情移入」ができたのは素晴らしいが、同時に、愛がどうやら、人間も愛自身と同じように0と1から構成されていると考えていることが理解できた。もしかしたら、口にしていないだけで、今までも人間を自身と同じように「解釈」していたのかもしれない。
改善が必要だ。
それはそうと、二度の失言に気づいて、きちんと謝れたのは良いと思う。
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