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20××年6月1日
ユラと出会っていつのまにか××年が経っていた。
私の視界には、純白のドレスを纏ったユラの姿が映し出されている。
いつの間にか、半袖を着ることに厭わなくなっている。小さいながら、これも成長だ。
と、ユラがこちらに、愛しい、花のような笑顔を向けた。
「私に愛を教えてくれて、ありがとう。イトさん。愛って、私が彼や貴方を想う気持ちのことを言うんですよね」
私は、ユラに真の意味での「愛」を教えることができたのだろうか。それはわからない、けれど。
彼女が幸せなら、それでいい。
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