130人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日家に帰ると妻が神妙な面持ちで俺を待っていた。
娘はお風呂上がりのテレビに夢中だ。
俺が独り夕飯を食べていると、彼女がその面持ちのまま
「後で話があるの。」
と言ってきた。
離婚話では、、ないはず。
娘の話なら今してるはず。
しかもそんな真剣な顔して、、
俺は相づちだけ打ったが気になって風呂に入っている間ずっと考えてた。
「寝た?」
妻が子供部屋から出てくる。
「うん、ぐっすり。」
俺はソファーに座り直して
「で?何の話?怖い話はなしだぞ。」
と、笑いに持って行こうとしたが、彼女はまた真剣モードに変わった。
「私って変なのかな?」
彼女が言う。
「変って?」
「毎日セックスするのって、変なの??」
うっ、、その話か、、、
何て答えよう、、
「どうだろ?あんまり毎日ってのは聞かないなぁ、まぁデータはないけど。」
変に焦る。何も悪い事してないんだけど。
「昨日ね、電話で友達とそーゆになったの、それで、うちは毎日だよって言ったら、それは旦那さん大変だねって。」
「でも私貴方に頑張って!って言った事ないよね?そりゃして欲しい時もあるけど、貴方がいらないって時は、私一人で弄ってるだけだもん。」
弄ってるだけ?!
いや、違うだろ。イカせてるじゃん、、
まぁ勃起を強要された事は確かにないけども。
「でも、確かに貴方からしてくれる事は殆どなかったし、会社でも疲れてるって言われるし、だから私ちゃんと調合したお薬で貴方の事寝かせてあげようって思ったんだけど、、それでもやっぱり無理なのかなぁ?」
え!ちょっと待って、お薬って、、
「その薬こないだ使った?」
俺はまさかと思いながら聞いた。
彼女はこっくりと頷く。悪意はなさそうだ、、、
どういう神経なんだ、、
怒りも沸いてこない。確かに眠れたし、、今は元気だし、、
いや、そういう問題じゃないか。
最初のコメントを投稿しよう!