エピローグ

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Side 悠斗 -  プロポーズをされて、オレたちはその後正式に籍を入れた。  紘哉のご両親には勿論承諾も貰った、というか以前から付き合いもあったから歓迎して迎えてくれた。  悪阻が少し酷い時も紘哉は優しく支えてくれて、そのおかげかお腹の子もすくすくと育ってくれている。  お腹もだんだん大きくなって、お腹を蹴ることも多くなった。  そして妊娠して7ヶ月経った頃。  遂にオレたちは結婚式を挙げることにした。  子供を産んでからにしようという紘哉の意見を無理やりオレが反対して今やろうと言ったのだ。  だって産まれてからだったら忙しくていつま挙げられるか分からないし、早くみんなに見て欲しかったから。  お互い粘った後、結局紘哉が折れてくれてオレたちは今日結婚式を迎えた。 「悠斗綺麗だね」 「紘哉だってかっこいいよ、世界でいちばんかっこいい!」  タキシードを着たいつも以上にかっこいい紘哉に今すぐ飛びついてキスしたいけど、紘哉の家族やスタッフの人がいるからそれは抑える。  お義母さんや義理の姉になった雛乃さんもオレを褒めてくれて嬉しい気持ちになる。  暫く話をした後、みんなは控え室を出ていって、紘哉とオレだけになった。 「お腹、きつくない?」 「うん!たまに蹴ってくるからびっくりするけど…」  そんなふうに言うと紘哉がオレの大きくなったお腹に手を当てる。  と、ほぼ同時にお腹の子が軽くオレの腹を蹴った。 「おめでとうって言ってるのかも」 「そうかな?俺も混ぜて〜って騒いでるのかも」  お腹の子は男の子だと既に分かっている。  こんなふうによくお腹を蹴っているし、きっとオレに似て騒がしい子供になるんだろうなあと思う。  紘哉には元気でいいじゃん、と言われたし、オレもそう思うけど。  そろそろ入場の時間だとスタッフに言われてオレたちは式場に向かって歩き出す。 「絶対幸せにするから。悠斗も、お腹の子も、この先産まれるかもしれない子も」  横でそう聞こえてオレはふふっと笑う。 「だからもう十分幸せだって。この子も、この先産まれてくる子も、ね」  ぎゅっと密着するように腕を組んだ。  大きな拍手に迎えられてオレたちは登場する。  ばあちゃんもきっと見てくれてるよね。  オレ、絶対世界の誰よりも幸せだ。 __Fin
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