ドキドキの理由【ファーストキス編】

1/3
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ

ドキドキの理由【ファーストキス編】

〜ドキドキの理由【ファーストキス編】〜 「楓、俺と付き合ってほしいんだ」 「……え?」  つーくんこと、翼に告白されたのは、16歳の時だった。  正直に言うと、つーくんが私の初めての彼氏だった。こんな私にも春が来るなんて、思ってもなかった。 「ずっと好きだったんだ……楓のこと」 「私を……?」  こんな私のどこがいいのか、私自身も分からない。 「ああ。……だから、俺と付き合ってくれないかな?」  私は少し迷った。つーくんと付き合えば、私にとっては初めての彼氏になる。   でも私に、こんなカッコイイ人が告白してくれるなんて……。ちょっと信じられないという思いもあった。 「本当に……私でいいの?」  私は本当に不安になった。 「俺は楓がいいんだ。お前が好きだ」 「……ありがとう、翼くん」  私はつーくんの告白を、戸惑いながらもOKした。 「ありがとう、楓。これからよろしくな」 「うん……よろしくね」  そんな感じでつーくんと付き合うことになったが、それからつーくんと付き合い初めてから一ヶ月が経った。 「つーくん、お待たせ」 「楓!」  つーくんは優しくて、男らしくて、私にいつも好きだと言ってくれる。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!