5/23
7715人が本棚に入れています
本棚に追加
/259ページ
「嫌じゃない。安心するかも」 「ん、俺も」 東京駅で降ろすときにも頭を撫でてみて、俺も安心すると感じた。 そのはづから連絡があったのは、火曜日の昼休みだった。 ‘これ見て’ たった4文字のシンプルなメッセージの次に写真が送られてきた。それはハロのペーパーナプキンに何かが包まれている写真だった。pururu… 「はづ?」 ‘うん、今写真見てくれたと思って’ 「うん。これ結局はづが使ってるのか?」 ‘違う違う。昨日ちゃんと渡したの’ 「うん」 ‘そしたらマフィンをペーパーナプキンでラッピングしてもって来てくれたの’ 「お返しのお返しだな」 ‘いつもそうなるんだよね。で、私は2、3ヶ月に一度くらい返す’ 「みんな、寂しがってんだろ」 ‘そうは誰からも聞かないけどね。じゃあ、お昼行くからきるね。ペーパーナプキンラッピングをだいさんに見せたかっただけだから’ 「ありがとう、はづ。土曜日か日曜日に会いに行くよ」 ‘…だいさん、ありがとう。夜、電話する’ 「わかった。じゃあな」
/259ページ

最初のコメントを投稿しよう!