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「嫌じゃない。安心するかも」
「ん、俺も」
東京駅で降ろすときにも頭を撫でてみて、俺も安心すると感じた。
そのはづから連絡があったのは、火曜日の昼休みだった。
‘これ見て’
たった4文字のシンプルなメッセージの次に写真が送られてきた。それはハロのペーパーナプキンに何かが包まれている写真だった。pururu…
「はづ?」
‘うん、今写真見てくれたと思って’
「うん。これ結局はづが使ってるのか?」
‘違う違う。昨日ちゃんと渡したの’
「うん」
‘そしたらマフィンをペーパーナプキンでラッピングしてもって来てくれたの’
「お返しのお返しだな」
‘いつもそうなるんだよね。で、私は2、3ヶ月に一度くらい返す’
「みんな、寂しがってんだろ」
‘そうは誰からも聞かないけどね。じゃあ、お昼行くからきるね。ペーパーナプキンラッピングをだいさんに見せたかっただけだから’
「ありがとう、はづ。土曜日か日曜日に会いに行くよ」
‘…だいさん、ありがとう。夜、電話する’
「わかった。じゃあな」
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