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「はづ、明日何時なら会える?」
‘うん?お昼頃に来てくれるんでしょ?’
「もっと早くてもいいか?」
‘えぇ?私はいいけど、だいさんが何時に出るの?’
「7時くらいに出ようかな…すごく会いたくなったから…はづに会いたくなった」
‘うん…何かあった?’
「いや。こうして毎晩少しずつ話しているうちに、顔が見たくなった」
‘ありがと…ございます。えっと…出る時にメッセージを入れてくれたら、その2時間後に駅前のス○バにいるようにするから’
「わかった」
‘どっちが先に到着してもいいから慌てず来て。夏休みの土曜日だから車が多いかもしれないけど、状況がわかっていて待つのは嫌じゃないからね’
「はづのそういう言葉、好き」
‘キャ~テレるって。あっ、そうそう写真送ろうと思って忘れてたんだけど’
「うん?今送る?一旦きるか?」
‘うん’
そう聞こえてすぐに通話がきれ、暗くなった画面を見て笑いが漏れると同時に写真を受信する。
「何だ…これ?」
pururu…
「何だあれ?ペーパーナプキンに見覚えはあるけど…あっ…形はトイレットペーパーだった?」
‘大正解~マフィンと違う方のオバチャンがね‘オシャレなペーパーナプキンの使い方を調べて、これ見つけたのよ~こうすればトイレットペーパーの見せる収納がオシャレでしょ?’って言って、ペーパーナプキンで包んだトイレットペーパーを1ロールもらうこととなりました…さっき、お母さんたちも大笑いしてたの‘葉月はトイレットペーパーをプレゼントしてもらうのかぁ’ってね’
「そんな人、なかなかいないよな」
‘だよね?だから今そのトイレットペーパーは綺麗に包まれたままテレビの横に鎮座している’
「はははっ…鎮座…テレビを見てるともれなくトイレットペーパーが目に入るんだな」
‘そうなの。バラエティーじゃないのに笑えるよ’
「今夜も何とも心地いい会話だ…明日は会って話せるから楽しみだ。行きたいところ考えながら休んで。おやすみ、はづ」
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