第二章

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 次の日も、また次の日も俺は少年がいる公園に行った。あの夜以来から俺と相合い傘をするようになって、たびたび少年から「恋人みたいだね」とからかいの言葉もかけられながら二人だけの時間をひっそりと過ごした。 「名前は何て言うんだ」 「戸田奏太。奏太って呼んで」 「お、おう」  いきなり下の名前で呼ばせる度胸に多少驚いたがかえって、面白い奴だなとまた興味が深まった。 「俺は相沢亮介」 「相沢さん、だね」  これでお互い初対面から知り合いになった。奏太は何度も俺の名を口にして微笑んでいた。 「しっかし、ここしばらくずっと雨続きだな」  どんなに雨好きの俺でもさすがに飽き飽きとしてくる。天気予報で梅雨前線がずっと同じ所で停滞していると言っていたからまだまだ雨は降り続けるだろう。 「いいよ、やまなくて。ずっと降っていて欲しいな、雨」 「けど、晴れもたまには必要だし見たいよな」 「そっか……そう、だよね。晴れも来ないと困るよね」 「まあな」  ここまでの雨好きとは知らなかった。奏太の雨に対する執着が何故そこまで強いのか俺は理解できなかった。
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