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六月下旬。まだまだ梅雨明けは先の方でじめじめと梅雨特有の湿気で気怠さを感じる日々が続いていた。
どんなに梅雨時でもたまには晴れ間や曇り空の日もあった。でも夜になるとしっかり雨は降るという不思議なことも同時に起きていた。
「ずっとここに居て、飽きないのか?」
もう軽く二週間は奏太とこの公園で会っている。一回も奏太はこの公園から出ようとはせず、いつも俺が先に出て帰ってしまう。だから、奏太が本当に家に帰っているのか不明だ。
「だって、ここがボクの居場所だから」
「もしかして、ここで暮らしているのか……」
「まさか~でも、どうだろうね?」
と逆に問われてしまった。くすくすと奏太が楽し気に笑う姿を見て、可愛いなと純粋に思った。
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