第一章

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 どれぐらい見つめていたのだろうか、不意に少年の目が俺の目と合った。さすがにじっと長く見つめていたら気付くだろうなと思いながら俺は咄嗟に目をそらしてしまった。なんとなく気恥ずかしさ感じ明後日の方向に目を向けた。  だんだんといたたまれなくなり俺はすぐにその場から立ち去って駅の方へ歩いて行った。  翌日目が覚めた俺は昨晩の光景が頭から離れず、何度も思い返してはドキドキした。  なんでドキドキと胸が高まるのか不思議に思いながら俺は今日も会社へ出社した。
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