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そして雨の日。
たしたし、と雨が窓を叩く音。
ぽぽぽぽ、と水たまりにしずくが落ちる音。
とんとん、と傘に雨が当たる音。
ともだちの音が1つ増えた。
にゃ――にゃっ
窓を開けると、身体を濡らしていないミケが座っていた。
隣には黄色い傘。
「おやつだね。待っててね、ミケ」
おせんべいのかけらに残しておいたグミ。今日のプリンのさいごのひと口。
目をつぶって、おいしそうに食べるミケ。
ぼくが手を伸ばすと、ミケは体中でいっぱいスリスリしてくれた。
ミケはとてもふわふわで、お花のにおいがした。
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