電気ウナギ空をとぶっ!

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一  よく来てくれたね。ここは宇宙船スカット一号だ。ぼくはこの船の船長スカットだよ。これから船の中を案内しようっ! カメラマン、しっかりついて来てくれよ。 「はい船長っ!」 じゃあ、まずはスカット一号がどうやって動いているのか説明しよう。宇宙船の動力は巨大な水槽がいくつもあり、その中で電気ウナギや電気ナマズを養殖し、彼らから電気をもらっている。 「船長、説明をもう少し分かりやすく説明お願いします」 どうも説明は苦手だな。電気ウナギや電気ナマズには体に電気を出す場所があってね、そこから電気を出して餌を気絶させるんだ。その電力は百五十ワットと言われている。だから餌をあげる時は、僕たちはゴム手袋を嵌めないといけないんだが。 「説明、その説明は良いです。次の場所を案内して下さい」 折角なんだ、もう少し詳しく説明させてくれよ。 「カメラのバッテリーもありますし」 わかった。ではここで素晴らしいスカット一号のクルーを紹介しよう。宇宙船のあらゆるところに電力を配給してくれているソングマン技師だ。ソングマン技師、今日の調子はどうかな? 「順調です、それよりこれ、オンエアされるんですか?」 勿論だよソングマン技師っ! この調子で頼むよ。 「船長、お言葉ですが、再生時間の都合上編集するかもしれませんが」 のっけから辛辣だなカメラマン。それはそうと続いてもみんなに紹介したい部屋があるから、ついてきてくれ。それじゃあソングマン技師また休憩時間に会おうっ! 「はい、船長もお気をつけて!」
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