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何時間経っただろう。頭の後ろを触りながら起き上がるが辺りには何も、誰もいなかった。そう、誰も。前田さんの姿一つさえ無かった。
「……前田さんっ!」
周囲は暗闇で覆われていたが人気がないのはすぐにわかった。急いで探そうとしたが思うように体が動かない。後頭部を中心に頭痛も激しくなってきた。
「誰か、だれか……」
少し歩いた先に、明かりのついた部屋があるのがわかった。何とか壁伝いで部屋まで行き、中に入ろうとした時
蜉ゥ縺代※蜉ゥ縺代※縺溘☆縺代※ …!!
豁サ縺ォ縺溘¥縺ェ縺 …!
そこら中から大音量で悲鳴や騒音が聞こえてきた。部屋の中は明かりなど無く部屋と呼べるような場所でさえなかった。
一体何が起こってるんだ!?
周りを見渡そうと体を動かそうとするが動けない、手足は固まり全身から汗が吹き出し始めた。
液体の空、ガスの大地……その全てが現実世界にありもしない、奇妙な粒で形作られていた。正しく、dotのようなもので……
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