ドキドキ怒気土器

3/26
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
月曜1限、大学の階段状大教室。 僕の前に座っている女子学生3人組。僕の目の前の席の女性の頭と体の間に昨日の土器があった。 何を言っているのか?と思われるだろう。つまり、彼女のうなじの形が昨日の土器にそっくりなのだ。僕はノートをとるのも忘れて彼女のうなじを見つめ続けた。 終業のチャイムが鳴って前の3人が立ち上がる。顔や服装なんかは色白で清楚系の右の子が好みだし、話し方や仕草は優しそうで上品な左の子が好みである。真ん中の子は小麦色の肌で美人だがキツそうな感じだ。 それなのに僕は彼女のうなじから目が離せない。長い髪をアップにして露出度高めのファッションに身を包んでいる彼女は何やら怒っているようで怒気をはらんだ言葉を吐き出している。 右の子はロングのパーマヘア、左の子は肩につくくらいのストレート、うなじが見えているのは真ん中の子だけなので、自分はうなじフェチなのかもしれない、と思った。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!