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本当はカップラーメンと言いたいところだけれど。ひとに見られる仕事をしているゆえ、不摂生などもってのほか。自分の血と肉はやさしい素材で成り立っている……食生活をジャンキーにすると即座に肌が荒れる、だから、からだにいいものしか食べられない。あぁあ……辛い。たまーに。でっかいピザを一枚ひとりでむしゃむしゃ食べたい。我慢せず思い切りかぶりつきたい……あああ、そんな衝動を持て余す毎日。
明日も朝五時起きなので食事をささっと五分程度で済ませ。台詞を頭に入れる。……子育てをしている女優あるあるで、夜は子どもの世話をして、朝早く起きて台詞を叩き込むかたがいる。わたしにはそれは向かず、しっかりと、前日に、かつ、翌朝に、叩き込んでおかないと、この、膨大な量の台詞なんて覚えきれない。
今回、演じるのは、子どものいる女優。まさにわたし自身だ。……挙句、サレ妻である。まさに、いまのわたしに、ぴったりな素材ではないか。……まぁ、この手のドラマに出てくる男は必ずや、シュッとしたイケメン、なんだけどね。旦那様役の姫路さんもサレ妻をヘルプする男の子原田くんもすっごく格好がいい。……胸がときめく毎日である。
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