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「イチカも自分のクラス確認してきたらどうだ」 二人の間に割って入るようにしながら、この場を離れるように仕向ける。 「はい、では行ってまいりますね」 イチカが掲示板に向かって歩いて行く。 その後ろ姿をまだボーっと見つめているツジを軽く肘で小突く。 「あぁ、ごめん。見惚れちゃった。 いやぁ本当に綺麗な子だねぇ。 橘くん、学園の奴らになんか見せたくなかったんじゃないの」 人の気も知らずに呑気に言ってくれるな... 僕だってホントは誰にも見せたくないんだ。 でも学校に通わさずに屋敷に隠しておくわけにもいかない。 それなら僕の知らない場所で知らない誰かに笑いかけるイチカを想像して過ごすより、 すぐそばで手の届く場所に居てくれた方がいい。 「僕にも色々あるんだよ...」
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