5人が本棚に入れています
本棚に追加
/84ページ
コンコンッ
「坊ちゃん」
コンコンッ
「坊ちゃん、お目覚めですか?」
コンコンコンッ
「坊ちゃん、朝ですよ」
お屋敷の廊下にはノックの音だけが虚しく響く。
勝手に入るなといつもうるさいけれど仕方ない。
主人が起きる気配も無いので、私はマスターキーを取り出して部屋に入ることにした。
広々とした寝室の真ん中、キングサイズのベッドですやすやと眠っている...
この方が私のご主人様。
これは、どこにでもいるような(?)主従の物語。
最初のコメントを投稿しよう!