session2.yesterday

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session2.yesterday

そうして、考え込んでいて、私が何でこんな目に遭わないといけないのか、振り返っていた。 人生に幻滅した私が、こうして今の自分であれる訳、それは自分が先が見えるだけだ。 日常の暮らしの中、都心部に向かう最中、電車に乗り込んで、吊り革につかまりながら、車線に揺られ、私が悩んでいたのは、人生に対する諦めだった。 どう言う教育を受けてきたのか、その過程に於いて、間違っていたのはそんなに大事な事なのか、問うても、私にはそれが悪かったとは思えない。ただ、私はそうしないことには生きられなかった。それだけだ。 お金持ちが憎いし、妬まれて、嫌な世界だ。 そう言う目線にウンザリして、私は次第に摩耗して行く。 私がいつことキレるのかは時間の問題だ。 電車の吊り革につかまりながら、ボンヤリと窓の外を見ると辟易する。都会の街並みは、コンクリートで埋め尽くされていて、空も見えない。 そう言う些細な隙間が、全て人工物で埋め尽くされ、私は窮屈になって、居場所がなくなって行って、責任感からの重さで、押し潰されて、参って、プレッシャーに負けた。 コンビニで買ってきた、レモン酎ハイ無糖を買い、私は氷をグラスで充し、呑んでいた。 ツマミにさきいか。 私は人生の折り返し地点に来ていた事に気づいた。 将来が、私が何をしたくて、どんな夢が有るのか、そんな自分らしさすら、赦してはくれなかったが、夢がある事が凄かったなんて、今は思わない。 沢山の人を傷つけたし、自分自身の身体も、沢山傷つけた。 こう言う生き方が正しいと言うのだろうか。 人を傷つけず、自分が受けた痛みを他者に向けず、内に向かうーそんな倫理観とは到底言えない、犠牲を強いられた。それは、私をどんどん追い詰めて行った。 私は不味いな、と咄嗟に危機感を感じ、今の職業に転換した。 それは、社会という権力に押し潰される側ではなく、跳ね除ける側にシフトチェンジするーただ、それだけだった。 今の自分の不積が、上にあるのならば、そんな下っ端より、もっと、上の国連に、上告書を進言した。その方が、多分この世界は明るくなる。私の読みは正しかった。怒りの根源を突き止める、知的好奇心が、心を潤し、欠けた何かを満たした。 それが私の今の日常が様変わりした瞬間だ。 自分の日常が、苦なら、その苦に対して、意見を持つ事が出来るまで、考え続ける。 この世界を良くしたいと考えている法人に、世界に眼を向け出した。 私が勇気を出して歩んだ道のりは、前だけ見て進む、ただそれだけだ。 私が、自分より弱い誰かを、人間達に横暴な牙を向け出した時、私の中で疑念が湧いた。 この怒りは、何故? その深層に潜り込む、内部に内在する過去が、私を睨んでいた。 それは私の歩んできた汚染された過去にあった。 壮絶な過去だったのかも知れない ヒトと比べると、随分と可哀想な負い目を背負っていた。
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