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session5.冷めた目で見下す少女
"シンデ"
即答して、私はそばにいる男性に突っかかっていった。
私の人生、不幸の連続、周りで不審死した人数知れず、私みたいな人間に付き纏ったら、後で地獄みるよ?あんまり、絡まない方がイイ。
事前に告知して置いた。
当然、男はそんなことを聞く素振りも見せず、屈強な腕っ節で、私の頭を床に叩きつけて、屈服させ、性行為に勤しもうとしている。鼻息が、荒く、紅潮した顔面からは、日頃の恨みが逆恨みとなって、非力な、華奢な見た目の私に向けられている。
性行為ー愚劣な男性の欲望。その吐口にされる、女子高生達の泣き寝入りする、日々の吐露を聞き続けた私は流石に、イイ加減にしないといけないと思った。
この世界から、脅威が迫り来るなら、それを迎え撃つ時が来ている事を、本当は私自身が一番良くわかっていたし、忍耐力なら、目の前にいるこのゴミより、強かった。
刺すー
手には鉛筆しか持ってなかった。
ナイフなんて、物騒なものは、持ち込み禁止だし、殺傷能力の低い物しか、人間には与えられていなかった。
カッターナイフも禁止。
だったら、この色鉛筆で、彼の顔を潰した。
躊躇さえ無くせば、人はなんだって出来る事、先の事を考えたら、殺せなくなるので、一切の嫌な予感を塞いだ。
コロス事は、私が私である為に必要な意味だった。
絵師になりたい夢が自分の剣だなんて、信じられない。
おかしくて、嗤った。
スカートが靡いて、私は自分がJKだと言うことを忘れていた。
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