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独り言
静かにしてね
そう、唇を重ね、私に合図する。
そして、自分はショールを脱ぎ捨て、裸身を曝す。
こうやって、お互いの関係が密になってしまう事は避けたかった。出来るなら…
そう言いながら、全ての肌に身に付けていた衣服を剥ぎ取ってしまえば、生まれたての子供の様に、柔らかな肌は、そばに居るモノを虜にする。
性感帯が、ふくらはぎに在るその娘は、そう言いながら、自分の身体からほとばしるその、熱が火照って居るのは、隠しようがなかった。
全ての自分が今、たった1人のヒトに向けられている。
私もまさか、ここまでその子が好きだとは思わなかった。
私の穴という穴を全て拡げて、私は快楽に絶頂して、局部を晒していた。
そこでミテテ
私は吐息とともに、零れてしまいそうになる、うねる様なものを感じながら、身体の有りとあらゆる向きを変えて、兎に角、自分という裸が、私自身も俯瞰して視える、そんな不思議な状態に居た。
ただ、ただ、ワタシは性器の中をほじくり、ぐちょぐちょという音や、玩具を使い、彼が見ている、それだけしか考えられず、高揚する裸は、私が私でないみたいに、信じられなかった。全て吐き出した頃には、信じられない量の愛液が、床にこぼれていた。
"嗚呼、こんなに出るなんて!!"
その量に、自分が愛した男を思っていたのか、痛い程、分かった。
その恋は、危険な恋だった。
彼は、男性で、性別こそ、男だが、心は乙女だったLGBTQだったからだ。
其れは本当に独りの、たった1人の男性に向けられていた。
"好きなの"
その気持ちが声にならなくて、彼女は何度も何度も泣いた。
自分の性自認が、いまいち掴めず、ずっと悩んでいた。
散々、人を傷つけた私だった。
そんな恋をずっと、私は、内に抱えて、恋焦がれている。
その恋は、私の性欲。
その恋は、淫らな仕草。
その恋は、多分、普段職場でみせる、私とは全くの別物。
現実世界では、会ったことも無い、中性的な顔立ちをして、性欲を唆り、綺麗な化粧をして、色白な、素足を覗かせる、太ももが惹きつけられる、素敵な女装男子だった。
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