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シミのついた下着を脱がされて、「やだっ……汚いよ」と訴えてもアキは戸惑いもなくそれを口に含み舌を這わせた。
「ああっ、あっ……駄目だよっ……」
吸い上げられれば射精感に襲われて、身体をよじって抵抗するが甘い快感に身体は正直で、先走りをこぼしてしまう。
「アキっ……キッ、駄目っ」
強く吸い上げられて、あっけなく放ってしまった。顔を上げたアキが手の項で唇を拭う。色気のある仕草に見惚れてしまう。
「どこも甘いな」
この人の口の中に放ってしまった。しかも、アキは戸惑いもなくそれを嚥下したようだ。
「ほら、まだ元気だ」
放ったばかりなのに、そこは再び熱を持って張りつめていた。
「……ふ、普段はこんなこと、ないんだ」
「そうなのか。じゃあ、今夜は俺に興奮しているんだよ。特別だ」
アキが放ったばかりのそれを手で掴んで上下にこすりあげる。
「あっ、ああっ、アキ」
甘い声は止められない。少しこするとアキの指先がその奥へと這わされて、指先が蕾へと触れた。誰にも触られたことのない蕾は固く閉ざしているはずなのに、アキの指を喜んでいるかのように綻んで、指先を迎え入れた。
「ああ、っ、なんでっ」
戸惑って声を上げると、「Ωだからかな」とアキが呟いて、「身体は正直だよ。ユキも欲しいって言ってごらん」と甘い声で誘惑した。
Ωだから。αを受け入れるために身体が変化するのを初めて知った。初めてのことに戸惑うと、「ユキ。乱暴はしないから俺を受け入れて」と一度指を抜いて、抱きしめられた。
初めて出会った男なのに。男同士なのに。
だけど、だけど、このαが欲しい。
「アキが、欲しい」
声にするのは簡単だった。甘い興奮に心が流されたから。
「ああ。可愛いね」
優しく甘い口づけを繰り返しながら、再びアキの指が蕾の中へと潜り込んだ。濡れるはずのない場所が、αを受け入れる身体へと変化して、自ら濡れる。快感がさらに蜜を溢れさせて、そこから水音が聞こえる。
2本に増やされた指が、甘い快感を与えて殻が跳ね上がって甘い嬌声が響いた。
「アキっ、アキ」
何度も名前を呼んでしまう。ベッドのシーツを握りしめていた手をアキが拾い上げて、自分の肩へと誘う。初めて触れたアキの身体はしっとりと汗ばんでいた。快感を与えられるとそこに指先を食いこませてしまう。
指だけでは足りない。
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