第3話

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第3話

弟がC子さんに対してストーカーをした事件が原因で、家ではよくないことばかりがつづいた。 弟が犯したあやまちをつぐなうために家の財産の8割近くをC子さんのご家族に支払う賠償金として消耗した。 弟が亡くなった時に支払われる生命保険の保険金は、C子さんの婚約者だった男性に賠償金に充てた。 これにより、家の財産はすべてパーになった。 兄がシッソウしたので、家には働き手がいなくなった。 なので、アタシの両親はアタシに結婚しろと強要した。 2011年7月9日に、アタシは両親のメイレイでお見合いしてそのまま結婚した。 アタシのダンナは、こともあろうにC子さんの婚約者だった男性であった。 C子さんの婚約者だった男性は、職場から磐田市のバイク製造工場へ出向を命ぜられた。 『婚姻届は、力がついたら(浜松市の)区役所に出しに行ったらいいよ。』と両親が言うたので、出さなかった。 ふたりの力がついたら区役所に婚姻届を出しに行くと決めて結婚生活を始めたが、早々とトンザした。 ダンナは、アタシと結婚して早々になまけものになった。 その原因は、結婚してから3日目の夕食の席でアタシの両親が近所の家の息子さんがカノジョにプロポーズをしたと話したことであった。 ダンナは、アタシに小皿を投げつけた後に真っ赤な顔で怒鳴り付けた。 「オラオドレ!!もういっぺん言ってみろ!!」 「ちょっと、なんで千鶴にきつい暴力をふるうのよ!!千鶴があなたに何をしたと言うのよ!?」 アタシの母は、泣きそうな声でダンナに言うた。 ダンナは『ああ!!そうだよ!!』と言うて、アタシの髪の毛を思い切り引っ張りながら怒鳴り声をあげた。 「オドレらはオレとC子が結婚をやめたから哀れねと言うた!!」 「そんなことはひとことも言ってないわよ!!どうして千鶴に暴力をふるうのよ!?」 「だまれ!!オドレらがオレに暴力をふるった!!だから千鶴を殴った!!」 「痛い痛い…」 ダンナは、アタシの髪の毛を思い切り引っ張った後、アタシの背中を足で思い切りけとばした。 「オドレの弟のせいでオレはC子と別れた!!千鶴は弟とグルになってC子をストーカーしたからぶっ殺してやる!!」 (ガツーン!!ガツーン!!) アタシは、ダンナからよりし烈な暴行を受けた。 反撃することができないアタシは、ダンナから殴られつづけた。 サイアク… アタシはダンナをグロウしていないのに… どうして、きつい暴行を受けなければならないの… つらい… それから数日後のことであった。 ダンナは、気に入らないことがある度にアタシにばかり暴力をふるいつづけた。 殴るけるの暴行の他にも、心理的な暴行を受けた。 クローゼットや洗濯物が入っているかごの中からアタシの下着をあさりまくる… ひどい場合には、それを頭にかぶるなどして近所中を走り回る… アタシに対する暴力が日増しにひどくなった。 こんな生活を続けていたら近い将来家族はこわれてしまう… アタシとダンナが結婚をしてから10日目に、アタシの両親はダンナの兄夫婦を実家へ呼び出した。 父は、ダンナの兄夫婦の家族に対して『あんたの弟が娘に暴力をふるったから命でつぐなってもらうぞ!!』と怒鳴りつけた。 ダンナの兄夫婦は『うちの子供たちにも死ねと言うのですか!?』と父に怒鳴りつけた。 ブチ切れた父は、ダンナの兄を力をこめて棒で殴りつけた。 その頃、アタシは母から頼まれてお茶菓子の買い出しに行ってた。 その時、アタシは事件に巻き込まれた。 事件は、家から700メートル手前のと路地で発生した。 この時、アタシの前に白のエスティマが止まった。 車の中から派手なシャツを着た男数人がアタシを無理やり車に乗せた。 「ヤダ!!ヤダこわい!!おかーさん!!助けて!!」 アタシは必死に叫んだが、複数の男たちに無理やり車に乗せられた。 アタシは、走行中の車の中で男たちに押さえつけられた後、アタシが着ている白のブラウスを思い切り破られて、ブラジャーを引きちぎられた。 アタシは泣き叫んでいたが、男たちはニタニタした表情でアタシをシツヨウに犯した。 サイアク… 何でアタシがレイプの被害を受けたのか… アタシにどんな落ち度があると言うのよ… くやしい… レイプの被害を受けたアタシは、天竜川にかかる国道の遠州大橋の下の河川敷の公園に置き去りにされた。 アタシは、事件から16時間後に通りかかった男性に発見されたあと警察署に保護された。 アタシの両親は、警察署でボロボロになった姿を見てうろたえた。 一体何があったのか… 両親は、アタシに抱きついて泣きながら言うた。 この時、アタシの父はダンナが男のグループを利用してアタシをレイプしてくれと頼んだに違いないと口走った。 それを聞いたケーサツがソクザに動いた。 事件発生から26時間後に、ダンナは浜松市内のパチンコ店でケーサツにとっ捕まった。 取調室にて… ダンナは、数人の刑事たちからアタシが男たちのグループからレイプされた事件の事情聴取をするぞと凄まれた。 刑事たちから凄まれたダンナは、ひどくコンワクした。 ダンナは、レイプ事件のことについては知らないと言うてモクヒした。 この時、主任の刑事が記録係りの警官にテープレコーダーを用意してくれと言うた。 主任の刑事は、小さなラジカセを机においてからダンナに言うた。 「お前さん…カタイジはらずに…いいかげんに認めたらどうだ…聞くところによれば…お前さん…嫁さんにきつい暴力をふるってたようだな…」 「知らねえよ!!」 「それじゃあ…お前さんの嫁さんが男たちのグループからシツヨウにレイプの被害を受けた時どこにいた!?」 「知らねーよ!!」 「知らないか…よく分かった…今から、お前さんに強烈なショックを与えるから覚悟しろ…」 主任の刑事は、ラジカセを手にしながらしみじみとした声でダンナに言うた。 「お前さんは…ホンマはC子さんと結婚したかったんだな…子守唄を聴かせてやろう…」 主任の刑事は、テープレコーダーの再生ボタンを押してテープをかけた。 テープから、愛本健二さんの歌で『こころ川』が流れた。 歌を聴いたダンナは、メソメソ泣き出した。 ダンナは、男のグループを使ってアタシをレイプしたこととアタシにきつい暴力をふるったことを認めた。 事件は解決したけど、アタシはダンナに対する怒りを抱えたまま生きて行くことになった。 ダンナがどんなにアタシにあやまっても、絶対に許さない!!
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