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第７話
たけのりさんは、奥さまが犯したあやまちを後始末するためにバンコクの支店ヘ向かった。
現地で働いている工場の従業員さんたちは、全部で50万人いる…
たけのりさんは、50万人全員の再就職先を世話することになった。
その他の後始末は、現地の支店のスタッフさんが進める…
後始末が完了するのは、少なくとも８年かかるようだ。
たけのりさんの奥さんは、新居浜駅の近くのパルティ(フジ)の中にあるエステ店に再就職した。
たけのりさんの奥さんは、エステシャンとネイルサロンで働くために必要な資格があったので、すぐに働くことができた。
しかし、アタシは資格も特技もない…
面接を受けても、不採用の山ばかりがつづくのですごくつらい…
その上に、ダンナの顔色をうかがって暮らしているからもっとつらい…
ダンナは、毎日休まずに今治の家から堀江のボイラーメーカの工場の間を往復する遠距離通勤を強いられている…
遠距離通勤がイヤなら、堀江の近辺に移ればいいのに…
しかし、義父母が『心細い心細い心細い心細い心細い…』と言うているから家を出ることができない…
こんな状態では、結婚生活をつづけて行くことができない…
手遅れにならないうちにリコンして浜松ヘ帰ろう…
アタシは、ダンナとリコンする準備をできるところから始めることにした。
11月15日のことであった。
ところ変わって、新居浜駅の近くのパルティ(フジ)の中にあるエステ店にて…
たけのりさんの奥さまは、家にいるのがこわいので新居浜市内で暮らしている友人が暮らしているアパートヘ移った。
友人宅からエステ店に通勤していた。
１日８時間勤務で、時給900円のパートで働いていた。
時は、午後１時頃であった。
たけのりさんの奥さんは、お昼休みを取ってランチに行った。
たけのりさんの奥さんは、店内にあるパン屋のサロン席でランチを摂っていた。
ちょうどその時、小学校時代の時に好きだった初恋の男性と再会した。
「あいり。」
「あきとくん。」
「あいり…あいりに会えてよかった。」
「あきとくん…あいりも…あきとくんに会いたかった…」
「あいり…」
たけのりさんの奥さん…いえ、あいりさんはあきとさんと再会したので、気持ちが大きく揺れ動いた。
あいりさんとあきとさんは、サンドイッチを食べながら思い出話に華を咲かせた。
あきとさんは、あいりさんに今の気持ちと想いを伝えた。
「あいり…覚えているかな…」
「（キョトンした表情で）何を？」
「小学校時代の時…オレ…あいりのことが…好きで好きでたまらかった…あいりが他の男の子と仲良くしていたのを見て…いつもシットしていた…」
「覚えているわよ…あきとくん…ずっとずっと…あいりのことが大好きだったこと…あきとくんがあいりのことを好きだと言うのであれば、どうしてあの時真正面から『好きだ』と言わなかったの？」
「どうしてって…あの時は…勉強モードになっていたから…恋人として好きと言えなかった…」
あきとさんは、あいりさんに今の気持ちと想いを伝えた。
「あいり…オレ…今でも…あいりのことが…好き…好きだよ。」
あいりさんは、あきとさんからの突然告白されたのでひどくとまどった。
「あきとくん…」
「あいり…オレ…今ごろになって…あいりのことが好きになった。」
「あきとくん…」
「あいり…あいりは今でもオレのこと愛しているのか？」
「あきとくん…」
「あいりがまだ、オレを好きだと思っていたら…ひとことでもいいから『好き』と言うてほしい…言うてくれたら、また明日からがんばれる…なあ、頼むよ…」
あいりさんは、ますます困った表情を浮かべながらたあきとさんに言うた。
「あきとくん…それは一体どういうことかしら…」
「どういうことって…オレは…あいりが好きと言うてくれたら…明日からがんばって仕事ができると思っている…ひとことでもいいから、『好き』と言うてくれよ…」
「わかったわ…あきとくん…あいりは…あきとくんのことが好きよ…」
あいりさんからの言葉を聞いたあきとさんは、大喜びした。
「うれしい…ありがとう…オレ、明日からがんばって仕事をするから…やった〜」
あきとさんは、あいりさんから好きだと言わたので、大喜びした。
しかし、あきとさんはあいりさんが人の妻であることに気がついていなかった。
あきとさんは、家族や職場にメイワクがおよんでいることにをかけていると言うことがまだ分からないのか…
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