プレプロローグ 1

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プレプロローグ 1

 俺の名前は伊藤悠樹(いとうゆうき)。  非人界の従業員で、人界にいる「先生」と呼ばれる非人を、非人界・・・人に非ざる者たちが住まう世界に連れ戻す仕事をしている。  非人界の従業員になってから、一ヶ月ほどが過ぎた。  仕事は順調だ。  俺の守護霊となった彩夏(さやか)とも、うまくやっている。つか、自分で言うのもなんだが、ラブラブだ。  彩夏が守護霊になってから、朋佳(ともか)さん(俺の元守護霊で、今は、俺の上司の亜紀子(あきこ)さん専属の守護霊)とは会わなくなるかと思いきや、そんなことはなかった。  つか、しょっちゅう顔を合わせている。  というのも、彩夏と朋佳さんが意気投合してしまい、友達みたいになってしまったからだ。  そうそう、俺が十八歳まで若返った時の、朋佳さんの反応は忘れられない。  若返った俺を指差して、首をのけぞらせて 「わっかーい! 二十五歳だって若かったけど、もっと幼い感じー!」 と、なぜか大爆笑だった。
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