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広場の中央に、辻楽師がフルートを吹きながらやってきました。
笛吹は、フルートをくるくると回して一礼、大声で口上します。
「さあさあ、若い人、そしてむかし若かった人も集まった、集まった!ダンスが始まるよ!感謝祭のダンスの始まり始まりぃ〜!」
娘たちがお互いを突っつきながら、恥ずかしがりつつ集まってきます。
そして、目をギラつかせた青年たちも、ぞろぞろと集まってきます。
黒猫ファルファッレが、姫に言います。
「姫さま、舞踏会ですよ。踊らないのですか?」
すでにテンションが下がって、しかも絶食で低血糖の姫は、力なく首を横に振ります。
「いいの、ここで見てる」
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