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前室でカルボナーラ姫とファルファッレが待っていると、ニョッキ体型のブリアン侯爵と侯爵夫人がやってまいりました。
しばらくすると、アール・グレイ、サー・ロイン、クロック・ムッシューとクロック・マダムらが次々と謁見に訪れました。
貴族たちは、自慢のご子息を連れています。
つまり、晩餐会はカルボナーラ姫とのお見合いの場でもあったのです。
貴族たちは、ブリアン侯爵家との婚姻を虎視眈々と狙っていたのでした。
コテコテのバロック調のダイニングに入ると、次々とご馳走が運ばれてまいりました。
前菜はポルチーニ茸のソテー、スープはアスパラガスのポタージュ。
「あら、今日はカロリー控えめかしら?」と、喜ぶ姫。
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