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「姫さま・・・大丈夫ですか?」
「もう、完全に食欲なくしたわ!なにあれ?サロメじゃあるまいし!」
「でも、貴族たちは大喜びでしたよ」
「野蛮な狩猟民族にはついていけないわ・・・あ〜、何か食べれそうなもの探してくる!」
そう言うと、姫さまはキッチンへと向かいました。
カルボナーラ姫がキッチンに入ろうとすると、侍女たちの声が聞こえてきました。
「ねえねえ、そろそろ感謝祭よね?」
「お城勤めになってから、もう何年も行ってないわ」
「思い出すわ〜!子供の頃、毎年家族で行ったの」
「私も!大道芸人、アクロバット・・・」
「男の子とダンスして・・・」
「屋台でたくさん食べたわ!ソーセージとザワークラウトを挟んだパン!」
「ソッカ(豆のクレープ)やガレット(そば粉のクレープ)、ポンポン菓子!」
「お屋敷では毎日おご馳走だけど、私は子供の頃のお祭りが忘れられない!」
「そうそう!」
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