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さて翌朝、カルボナーラ姫は、朝ご飯を一口も召し上がりません。
ファルファッレは心配して言いました。
「おなかすきますよ、少しは召し上がらないと」
「余は祭りに行って、屋台のB級グルメを食べるのじゃ!キィ〜!」
一晩たっても、姫さまのキィキィは止まりません。
「困りましたねえ・・・それでは、あれを呼びましょう」
「キィ?あれ、とは?」
ファルファッレは、宙に向かって声を上げました。
「ディアボラ!ディアボラ!」
すると、目の前の空間がゆらゆらとかげろうのように揺れ、やや小太りの女性が現れました。
ディアボラ(悪魔)と呼ばれた女性は、三角の帽子を被り、何やら杖のようなものを持っています。
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