バツイチ子持ち美人ママにドキドキさせられてるんだが

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バツイチ子持ち美人ママにドキドキさせられてるんだが

 「遊園地のチケットを三枚頂いたんですけどぉ〜、ほら私バツイチで綾音と二人じゃないですか〜。それで良かったらなんですけどぉ〜。宅葉さん一緒に行ってくれませんか?綾音も宅葉さんに会いたがってるんですよぉ〜。」  喫茶店で向かい合う足立綾子からお誘いを受けた宅葉。  『これって恋愛フラグなのか?いや、単なるお礼?』と思いながら「良いですよ!いつにします?」と答えた。  自分のルックスに自信の無い宅葉は、目の前に座る目鼻立ちの整ったセミロングが似合うスタイルの良い美人ママをマジマジと見て『単なるお礼だよ期待すんな俺。』と諦めの言葉を心に刻み笑顔をキープする。  「やっぱり綾音には父親が必要なのかなぁ〜?とか最近思うんですよね〜。前の旦那は顔は良いんだけど浮気ばっかりでどうしようもないクズだったから〜、次の旦那さんは真面目な人が良いな〜って思ってるんですよぉ〜。」  ニコニコと話す綾子を前に『どっちなんだよ〜!』と女性経験の少ない宅葉は脳内で悶絶していた。  「宅葉さんはバツイチ子持ちってどう思います?」  上目遣いでそう問いかける綾子に見つめられた宅葉は「素敵だと思いますよ僕は。嫌じゃないです。」とドキドキを気づかれないようにコーヒーを飲んで目を逸らした。  「そうなんですかぁ〜!良かった〜!」  満面の笑みで喜ぶ綾子とまだ付き合ってるわけでもないのに、宅葉はプロポーズする場所や言葉を考えていたのだった。    
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