耳障りなほど晴れた夏の日に

8/8
前へ
/8ページ
次へ
 その時、近くで音がした。ギィっという軋むような音。  見てみると、他の生徒が靴箱を開く音だった。  ──あぁ、最悪だ。こんなの全然知らなかった。  恋に落ちる音が、こんなに悲痛で歪んだ音だったなんて。  晴れ渡った夏の空が、いつもよりも眩しく感じた。 6448de7c-9861-4379-b358-b717d0f8cdda

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加