夫婦での東京行きは、リベンジの仕上げ

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 ***  本社採用の美里が、初めてのカフェに興奮した後、すぐにホテルに入った。  今回は支社長とは会議以外は完全に別行動になる。快く許してくれた支社長に改めて感謝の気持ちだ。  数人の支社長と仕事をしたが、一番上手くいっている。もう少しいてほしいが、いつまでになるか……  転勤をする社員は有能な人間が多いので、おそらく、定年までいることはないだろう。  それでも、今は彼が支社長なので、ありがたく配慮を受け取る。  そして、出張費は、当然だが宏夢の分だけ。美里は有給休暇で東京に来ているので、当然、実費での旅行になる。  今回は特例で、出張費を全額現金で支給予定だ。  普段は、往復の飛行機とホテルは支社で手配するので、その分の支払いはない。出張手当だけが月給に加わることになる。  だが、家族で東京に行くと説明すると、全額を出張手当として給料に加えてくれることになった。
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