『世紀末ホテル』

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その日、渋川京子は山の上にあるホテルにチェックインした。 このホテルは、泊まると若返る不思議なホテルらしい。 一泊泊まる。 翌日ー 目が覚めると20代のはだ艶を取り戻していた。 それから、泊まるごとに若返る。 しかし、 このホテルに泊まっていいのは、 5回だけ。 5回以上は、泊まってはいけないという。 しかし、どうしてももっと若返りたい京子は、 6回泊まってしまう。 翌日ー 目が覚める。 気づくと猿になっていた。 ここまで若返りたいとは言っていない。 周りも変だ。 蔦で覆われている。 ホテルごとどうやら時を遡ってしまったらしい。 町は、太古の昔に戻っており、 ホテルを出たところ恐竜が自分の背後に迫ってきているのに京子は気づかなかった。 その時には、人語はもう介していなかった。 あっという間に頭から食われてしまうのだった。
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