【ゴメン、俺が悪かった…。】

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 「ねぇ、あなたなんか顔色良くないわよ。具合悪いの?」  「ん?あ、あぁ、そ、そんなことないよっ。何を言っているんだい。気のせいじゃないかなぁ。は、はははぁ。」  とりつくろうのがやっとだ。  「そういえば思い出した。ねぇ、あなた知らない?無くなってるのよ。」  と妻が言う。  ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ・・・  「何?何が?」  必死に俺は平静を装った。  だがこれはもうダメだ。ついに来た。もはやこれまで。終わった。ぐは・・・。  「あのね、期限が切れてたイチゴのショートケーキが無くなってるのよ。もしかしてあなたが棄ててくれたの?」  ぇ。  期限が切れている・・・。  俺、食べたぞ・・・。  「ねぇ、あなた本当に大丈夫?やっぱり顔色悪いわよ。ちょっと横になって休んだら?」  俺は今、おとずれた腹痛で具合が悪くなり、心拍数も上がり始めていた。  あぁ。苦しい。  この胸のドキドキを  俺は抑えられずにいた・・・。 ゴメン、俺が悪かった…。 完
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