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夏葉の住むマンションから徒歩5分程、信号のある道路を渡った先にコンビニがある。
こんな時間でもまだ人の行き来は絶えないから、一人で歩いても怖くない。そう言えば受験生の頃は塾通いでこのくらいの時間に帰って来てたっけ……
夏葉はコンビニのドアを開けた。涼しい冷気に全身が包まれ生き返ったように感じる。
「あぁー……涼しいっ!!」
炭酸飲料を買うだけだが、少しでも涼みたいのでゆっくり歩いて行った。本当は少しでも長く涼みたいから色々なコーナーを見て回りたいのだけど、帰りが遅くなるとお母さんが心配する。
ゆっくり歩いても狭めの店内はすぐ飲料の棚についてしまう。
手近のカゴを持ち、スプラッシュサイダーとシュワシュワコーラを入れた。2リットルのペットボトル2本は中々重量がある。
「やったー! 念願のシュワシュワコーラ! 帰ったら速攻シュワシュワするぞー!!」
つい、大きめのをひとりごとをつぶやいた時、隣の棚の前に人が立っているいることに気がついた。
やだ、聞かれた??
超恥ずかしいっっ!!
夏葉は赤面した。
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