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朝食をとったあと、大喬さんと小喬さんのお父さんに連れられて、マッチョと公瑾様のお屋敷に行くことになった。
お父さんは、すごく威張ってて怖い。それがここの普通だとしたら、ここでの人生、辛すぎる。
この街はそこそこ大きく、雰囲気はやっぱりテレビとかで見る昔の中国みたいだった。ちなみに小喬さんのおうちは、アジトに続く大通りをそれた、街外れの静かな場所にある。小さな城門が近くにあって、そこから行ける畑や果樹園は小喬さんの家のものらしい。
それにしても……ほんとうに戦乱の世なんだな……。
焼けた家、焦げた家、壊れた家や血の跡、むしろが被されてある死体っぽいやつ。
明るいところで改めて見ると、物騒すぎて泣けてくる。
はぁー、もうここ本当にやだ。早く死んで日本に帰りたい。
物騒なのも辛いし、あそこに男、そこにも男。街には兵が駐在していて、男だらけ。
おまけに大喬さんと小喬さんが美人すぎて男にジロジロ見られる。
「昨日、伯符様と公瑾様に目をつけられたせいで誰も寄って来ないわね。快適ね~」
大喬さんが清々しくつぶやいた。
ということは通常なら男が寄ってきてたってこと? うへぇ~。美人も大変だわ。
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