1 まぶしっ!

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「ごめんね。死んだ時にしかこちらに来れないのよ。そこで死んだら、また元の世界の同じ時間に戻してあげるから、しばらくそこで生きてくれる?」 「えーっ!」  こんな地獄で生き抜くのムリ! 「そこ、今、戦乱の時代だから体力増加と武芸の才能つけとくね。平和な時代で育っている今のあなたはすぐに死にそうだから。短期間で何回も死なれたら、私が怒られるのよ~。あと、言語が分かるようにと何かあった時のために言霊の力もつけとくね」 「いや、戻して下さい! 戦乱って怖すぎ!」 「言霊の力は言語が分かるための能力ですからね。持ってるだけで言語が分かるようになります。だけど、力としてむやみに使ったらダメですよ。どうしてもの時に使いなさい。生の力を削るからね。あ、ちなみに早く死のうとして力を使ったらおしおきしますからね! 生を無駄遣いしてはいけませんよ。じゃあね。また死んだ時に!」 「え、ちょっと神様! 待って下さい! 神様ー!」
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